歳を取ると体力が低下してしまい、自分一人では生活が難しくなってくる。
そのような高齢者をサポートをするのが介護施設であり、多くの職員が手厚い介護サービスを提供している。
高齢者支援をする介護士の仕事は、高齢者が安心して暮らせるように、ひとりひとりの身体状況に合わせた生活支援や身体介助が一般的だ。
食事介助はその1つであり、元気な方なら配膳程度で済むが、そうでない人の場合は、食事を口元に運び、誤嚥がないように介助をしなければならない。

また、高齢者の中には、病気を患っている人もいるので、服薬管理も大切な仕事だ。
薬を飲むタイミングを把握して、正しい量の薬を要介護者がきちんと飲んでいるのかをチェックしなければならない。
しかし、薬を飲むのを拒否したり、自己判断で服薬を止めたりする人もいるので、そんなときにはゼリーやオブラートなどを用いて、服薬しやすくする工夫も必要になる。

それから高齢者支援では、排泄介助も重要だ。
自分一人でトイレに行けない方には、介護士が付添わなければならない。
また、歩行が困難な方にはおむつを着用してもらい、それを交換するのも大切な仕事だ。
排泄介助は、ある程度慣れが必要だが、匂いが気になるうえに、要介護者のプライバシーにも配慮しなければならないので、経験の少ない職員の中には苦手とする人も少なくない。

したがって介護の仕事をするときには、それなりの覚悟が必要になるのだ。
もちろん、やりがいがあり、初心者でもチャレンジしやすいというメリットもあるが、同時にデメリットについても知っておかなければ、長く業界で活躍することは難しいだろう。